kamome2004-11-22

日記を書くという習慣は、自分の中にはなかった。19才の頃、大学ノートの分厚いやつに、その頃はやってた歌の歌詞を書いているうちに、日付のあるメモを残すようになった。だんだんそれがエスカレートしてきて、ちょっとしたエッセイから、しまいには短編小説になった。書き始めると時間を忘れ、眠るのを忘れ、食べるのを忘れた。そのくらい自分の中に没頭できた。今、その時間を捻出するのに苦労してる。会社では電話と打ち合わせに追いまくられ、自宅に帰るとパソコンを家族に占領され、山積みの本をどけながらノートを開いているうちに、眠りこけ、あわてて着替えて眠りに着く。そして朝が来る。時間は作るものだよ。そうやって後輩に説いていた自分が、もうその体力と気力がなくなり始めているのを感じている。まずい、このままではまずいことになる。書き残しておきたいことが山積みのまま、医者の最後の声を聞くことになる。ご臨終ですという最後の審判を。